難しい時代 tough sledding 2004 7 10

 最近の株式市場を見ていて、
率直な感想は、「ずいぶん、難しい時代になったものだ。」ということです。
それは、いろいろな理屈を言わなくても、
ここ半年の日経平均株価の日足チャートを見ればわかるでしょう。
山あり、谷あり。
 人口増加社会では、大部分が勝ち組で、負け組は少ない。
少子高齢化社会では、勝ち組と負け組に分かれていく。
 まさに、株式市場も、そうなったようです。
ベテランの投資家は、ため息をついています。
「昔の相場は楽だった。今の相場は疲れる。」
 これは、全く、そのとおりでしょう。
昔の相場ならば、株を買って、運悪く、株価が下がっても、
長く保有していれば、結局、株価が上昇していたのです。
だから、こんな投資方法もありました。
株価が下がれば、さらに株を買い増すという投資方法です。
 最近の投資家から見れば、信じられないでしょうが、
昔の相場では、こういう投資方法は、決して、特殊な投資方法ではなく、
普通の投資方法だったのです。
だから、昔の相場では、大部分が、勝ち組の投資家となれました。
 そういうわけで、最近の株式市場を見ていて、
率直な感想は、「難しい時代になったものだ。」ということです。
 「貯蓄から投資の時代へ」という言葉を聞きますが、
よりによって、株式投資が、昔に比べて、はるかに、難しい時代になったのに、
こういう言葉を聞くとは、なんだか、皮肉のようにも思えます。
 はっきりしているのは、株式運用が、過去にないほど、困難な時代になったということです。
ですから、株式運用においても、勝ち組と負け組に分かれていくでしょう。
そういうわけで、年金資金を、株式で運用する場合は、注意が必要です。
 「人口増加社会では、大部分が勝ち組で、負け組は少ない。
少子高齢化社会では、勝ち組と負け組に分かれていく。」
このルールは、株式投資でも、当てはまります。
もちろん、会社にも、当てはまります。








































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